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18-9-06

勝浦から中村まで

岸壁を離れたのは覚えている。左手に大きな風車が三つあり、右手に島の人の大きな風呂敷包み三つあった。それからどれくらいたったのだろう。ザックを枕に三席も使い靴を脱ぎ靴下も脱ぎ、横になってしまった。デジカメで寝ぼけて撮った窓の外には流れの速い雲が写っていた。

気がついたら日本海に浮かんでいて、遠くに光の柱が見えた。船の周りには霧雨が落ちていて、窓は水滴で沢山の小さなレンズに覆われていた。また眠った。

Fと『ノーザンライツ』を抱えて起きた時には、島から500mも離れていない所で漁船が二隻ほど見えて、島に近いことが分かった。あわててFのレンズキャップを取り、ピントだけを合わせた。京都に帰り現像から上がってきて、プリントしたのを見ると、露出は、島で撮った中で一番の当たりだった。やはり露出計をつけるべきだった・・・。

船は180度反転して、港の外に船首を向けて停泊した。人と共に色々な荷物が降ろされる、軽バンも船に乗って日本海を渡っていて、船に備え付けられたクレーンで下ろされていた。この島への便り、この島からの便りもこの船に依存している。少し膨れた郵便袋が船から下ろされたことが、それに何の関係も無いが嬉しかった。

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島は静かだ。

先月まではどうか知ることはできなかったが、見たり、聞いた話によると、やはり来島する人は少なくないようだ。それに比べると、九月の平日は、日常の穏やかさを取り戻したのかもしれない。また、二時間半という決められた時間の中で、多くを見られるはずも無い。出来れば、そこに住む人と話をしたかったが、なかなか溶け込めるだけの時間では無かった。どうしても好奇、というか胡散くさい目で見られる。出来るだけの挨拶と出来るだけの微笑みを表現したところで仕方の無いことだ。

しかし、この島を嫌悪するようなことはない。先入観があるのかもしれないが、また訪れたい土地だとすぐに感じた。

島は狭い。

それは地理的に狭いということだ。おおまかに北に位置する勝浦という集落から、展望台がある中村と法木間までの西部まで目で見て近いと感じる。ここから歩くことにした。

自転車を借りられることは知っていたが、なんせそれを世話している店が開いていないのだ。どうしようもない。それに自転車があると、移動は早いが、写真は取れないし、身重だ。海沿いの道と、家屋を縫うような道と、それほど離れておらずほぼ並行に走っているが、海沿いの道を歩いた。時折軽トラやママチャリに乗ったおじさんやおばさんが通る。

Dsc033551

港の広さの割りに船が少なかった。これから一時間後、何隻もの船が帰ってくることを知る由もないので、寂しい港だと思った。

中村という集落に入る前に、一つの史跡がある。テキ穴という。名前が、まずよく分からない。平安時代の人骨が発見されたと書いてある。その時点で、まず入る人を選別するだろう。スルーしてもいいけど・・・・。

入るまでの五分は、自分でも独り言が多かったような気がする。入らないのか?やめちゃうのか?せっかく来たのに。なにも出ないって!民俗学をやってきた人間は、科学的にその存在を考えるが、この時は頭じゃなくて心で感じた。やばいって。だけど、入るでしょ。ここは。

全長は約50m。学校のプールを往復するくらいある。外は小雨。空は曇り。中はジメジメ。明かりは機能していないところもある。大丈夫。大丈夫。明かりを頼りに奥まで入る。じいちゃんの形見のFをしっかり抱いて。

なんのこたぁない。普通の洞窟、だったと思う。あれさえなければ。

奥まで行ってやっと写真を撮る勇気が出てきた。露出どうしよう。真っ暗だし、ISO100だし・・・、外は明るいし。そんなん考えてるだけ余裕だった。しっかり、写真を撮って、辺なの写ってたらどーしよーとか口に出したりしていた。

あー、外だよ。やっぱお天道様の下はいいぜー。

とか思ってたら、ザックが狭くなってた天井に引っかかった。

さらにこけた。

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おもいっきり外に走って出たら、手ぬぐいを頭に巻いたおばちゃんを驚かせてしまった。まじごめん。

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Reacties

まーじで恐かったの!!
だって平安時代かなんだか知らないけど、
1クラス分の人骨が出たらしいんだもん!

お前だって・・・。

清水の舞台でびびったくせに・・・。

Geplaatst door: ねずみ | 19-9-06 om 21:50

ぷぷ・・・。
びびり・・・。

Geplaatst door: たいら | 18-9-06 om 22:51

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