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18-9-06

眺海の山

中村の集落が終わりになる左に曲がる坂道は、海に飛び出すようになっていた。あたかも、そこで道が終わってしまうかのように。山手に自治会館、といっても小さな集会所だ、があり道の向こうは防波堤で海が小さく、空が広がっていた。

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また一台、軽トラが行き去る。

会釈をして海を見ると、大きな山があった。海に浮かぶ大きな山。頂に傘雲かぶり、尾根はよくわからないが、とてつもなく秀麗な山だ。連峰ではなく、ただ一つ聳えている。北西からの雲がぶつかって、大きく形を変える。風が強い日でないと、この姿は見られなかっただろう。島の上と、山の上は曇ってはいたが、海は晴れていた。

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なんという美しい山だろう。感嘆の声が漏れる前に、息を飲んでしまった。Fのシャッターをひたすら切る。どれも露出があっていなかった。唯一近かったのは、海鳥を中心に捉えていて、あの山は外れてしまった。しかし、忘れ得ない。素敵な山だ。

名を鳥海山という。

飛島は、酒田がそうだったように北前船で栄えた島だそうだ。酒田に寄港できない船が飛島で停泊して、凪ぎを待ったそうだ。船乗りもこの山を、同じように眺め、雲の行方や風の向きを読み、出帆したのだろうか。

その飛島の人口は、ここ数十年で大幅に、一気に減少したそうだ。つい先年までは子どもがいたそうだが、いま就学児はいない。平日なのに静かな校舎を眺め、遠足だろうか、楽しいだろうなと思った自分が嫌になった。

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主のいない校舎に花が咲く。

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理科の教材とならない蝶が、恐れずに羽を休める。

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Reacties

中学校もそうです。

三瀬で、その子等の話を少し聴く事が出来ました。それはまた今度。

でも、中村で赤ん坊の泣く声を聞きました。また五・六年たったらどうなるのだろう。

Geplaatst door: ねずみ | 18-9-06 om 22:54

中学校もないの?
子どもはどこにいったの?

海辺の子はいいなぁって子ども心に
うらやましく思ったのを思い出した。

Geplaatst door: fuki | 18-9-06 om 22:48

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